発達障がいの夫や子どもと話し合う質問の仕方
『話し合いにならなくてイライラする』というお悩みが相変わらず多いので踏み込んでお伝えしますね。

『話し合うなら質問の仕方に気をつけよう!』
質問は大きく2つのパターンに分かれてます。
1つ目は『クローズドクエスチョン』です。
これは、選択式の質問の仕方で、例えば・・・
『今日の夕飯はお肉とお魚どっちが良い?』
『これやるの?やらないの?』
のように2〜3の選択肢を作って質問する。
話が広がりにくいけど手っ取り早く答えが聞けます。
2つ目は『オープンクエスチョン』です。
これは
『◯◯についてどう思う?』
『これってどうしたら良いと思う?』
のように相手の言葉を引き出し且つ答えが無数に出てくる質問の仕方です。
話が広がりやすい質問ですね。
話し合う時に恐らくオープンクエスチョンで聞いていると思います。
だって、相手の意見を聞きた良いもんね。
ここで考えて欲しいのが相手の発達障がいの特性です。
発達障がいの特製の1つに『自由が苦手』というのがありますよね〜。
息子と進学先について話していた時にとある高校を私は良いかな〜と思って候補にどうかと息子に聞きました。
返ってきたのは『ここパソコンとか良いんだけど(校風が)緩いから苦手なんだよな〜』という答え。
そう、ある程度決まっていたりしないと何して良いのかどうしたら良いのかわからなくなっちちゃうんですよ。
なので、発達障がいの方の多くはオープンクエスチョンが苦手なんです。
自分の得意分野であればオープンクエスチョンでもペラペラと話します。
それ以外は自由が苦手なのと想像することが苦手なのとの合わせ技でオープンクエスチョンで聞くとフリーズします。
フリーズしてなかなか答えないことにイライラして詰め寄ると余計に黙り込むかキレてパニック起こします。
パニック起こした時に暴力なんて振るわれたらDVですよ。
そこは避けたいですよね。
私は夫に相談はほとんどしませんが一応聞いとかないとな・・・という時にはクローズドクエスチョンを何個か考えておいて聞くようにしてます。
やり方としては、1つ目の質問に対してAかBの選択肢、どちらかを選んだらそれに対してまたAかBの選択肢・・・という感じでクローズドクエスチョンで夫の考えを聞いていきます。
選択してもらうだけなのでこちらで予め質問と選択肢を紙にでも書いておけばやりやすいですし、揉めることなくイライラせずに済みます。
どうしてもオープンクエスチョンが必要なときは質問の内容を小学生がわかるくらいまで細かく話して聞くようにしてます。
例えば子育てのことだったら
『最近言うこと聞かなくて困ってるんだけど』
これだと『どんなことを言って聞かないのか、なんで聞かないのか』などが曖昧なので想像がつきにくく答えがすぐに出ずにフリーズするでしょう。
『最近、ゲームばかりしたり片付けしなかったりして勉強しないことを注意しても私の話を聞いてないふりをして困ってるの。どうしたら話を聞いてくるかなあ。あなたがこどものころはどうだった?』
とこんな風に何に対して言うことを聞かないのか、どんな風に困って伊k流のかを説明して、更に想像しやすく相手の子どもの頃はどうだったかなどをつけて質問する。
そうすると『自分の頃は・・・』と思い出して話してくれますよ!
そして質問する上で一番大事なのは
『どんな答えでも否定しないで一度は受け止めること』
です。
質問に関していうと『答えがない』のも答えの1つでもあるんです。
ただ、発達障がいの方の場合は答えがないと言うよりはオープンクエスチョンだと聞かれてる意味がわからなかったり想像しにくかったりして黙り込んでる場合が多いです。
なので聞き方を変えれば相手の考えや思ってることなどを聞くこともできますよ。
ポンポンと答えが返ってくるわけではないので聞きたいことを紙に書いて渡しておいて『◯日の△時にそこに書いたことについてあなたの意見を聞きたいから考えてその紙に書いておいてね』というのも話し合う1つの作戦もあります。
どれを選ぶかは相手の特性をよく考えてやってみてください!
質問する時に使わない方が良い言葉
『なんで?』
『どうして?』
この2つです。
ではなぜこれを使わない方が良いのかって言いますと、
『返ってくるのが言い訳でイラッとするから!』
はい、ちょっと想像してくださいね。
自分が困ったこと、嫌だなと思うようなことがあったとき多分今まで使ってたと思うんです。
『なんで?』『どうして?』って。
返ってきた言葉の最初って大抵『だって・・・』じゃないですか?
そうなると『なんで?』『だって・・・』の繰り返しでイライラしてきます。
結局問い詰める形になるので、いつまで経ってもスッキリしないし、イライラが募るばかり。
問い詰めると相手も黙り込んで、黙り込んだことにまたイライラして
『なんで黙ってんのよ!なんか言いなさいよ!』
と更に問い詰める・・・っていう負のスパイラルにハマるだけなんですね〜。
経験あるでしょ?
これって相手が大人じゃなくて子どもも同じですから〜。
じゃあどうすりゃ良いのよ。
こうすりゃ良いのよ。
『どうしたかったの?』
『どうしたら良かったと思う?』
これだと言い訳じゃなくて何をしたかったのか、本人としてはどうしたら良かったのかという前向きな答えが返ってくるのです!
そうしたら落ち着いて話せるし、一緒に考えることもできるし、話も広がりやすくなるってわけです。
もしかしたらすぐには答えないかもしれません、フリーズするかもしれません。
そんな時は
『ここで待ってるからわかったら教えてね〜』
と言って、待ってる間は自分を満たすことをしていれば待ってる時間もさほど気にならない。
話に来たら自分時間を一旦止めて聞けば良いだけ。
ね、質問の仕方や言葉を変えるだけで無駄にイライラしなくて済むんですよ。
是非使ってみてくださいね!